2月 282017
 

こんにちは

 

皆さんはペットを飼われていますか?

ウチでは猫を飼っていて、
さらに職場には犬が2頭と、
日々動物に囲まれ楽しく生活しています。

 

そんな中、前から疑問に思っていた事があります。

それは
災害が起きた時に自分とペットはどうすれば良いのだろう?
避難所にはペットは連れて行っていいの?

など災害時の行動への不安です。

 

そんな疑問に答えてくれそうな講演会が、
今回行われていましたので紹介したいと思います。

 

場所は練馬区役所
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休日に来る機会はあまりないですが、予想通り閑散としていました。

 

中に入っても、人がほとんどおらず不安になりましたが、
案内板を見つけて一安心。
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会場は練馬区役所本庁舎地下2階の多目的会議室です。

 

今回の講演会を知ったのは、
家の近くの掲示板に貼ってあったコチラのチラシから。
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事前申し込み不要で先着150名まで参加できます。
なんと参加費も不要です。

 

会場の様子。
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20分前くらいに会場に着きましたが、
この時点で半分くらい席が埋まっていました。

最終的にほぼ満席になっており、やはりペットを飼う人たちは
災害時の行動に不安を抱いているのだな、と感じさせられました。

若い人から年配の方まで多種多様な層が来ていました。

 

配布資料。
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  1. 開会
  2. 災害に備える 〜避難拠点とペット防災〜
    講師 練馬区区民防災課 大平 雅之氏
  3. 講演 災害がおこったらうちのペットはどうしよう?
    講師 日本獣医生命科学大学 獣医大学 獣医保健看護学科
    准教授 博士(獣医学)水越 美奈氏
  4. 休憩 〜質問票の回収〜
  5. 質問への回答
  6. 閉会

このような内容になっています。

 

 

災害に備える 〜避難拠点とペット防災〜

まずは区民防災課の職員の方から、「災害に備える」お話です。

30年以内に南関東でマグニチュード7程度の地震が発生する確率は「70%」。
この数字を見ると、やはり「災害に備える」事の重要さを感じます。

 

お話の中でよく出て来て印象に残った言葉が「自助」。

これは何かと言うと、
「自分で自分を助ける」。
家具の転倒防止対策や、非常時用の備蓄など
自分で出来る事を自分を助ける為に行う。
などの事です。

 

さて、実際に災害が起きてしまったらどうするか?
ですが、まずは練馬区の防災への取り組みとして
「避難拠点」と呼ばれるものがあります。

この避難拠点とは練馬区が独自で定めた制度で
「避難所」と「防災拠点」が合わさったモノです。
練馬区立の全小中学校が避難拠点となり、
震度5弱以上の地震が起きた場合に開設されます。

 

避難拠点の役割は6つ。

  1. 簡単な手当・健康相談
  2. 水・食料の配給
  3. 避難生活の支援
  4. 復旧・復興情報の提供
  5. 相談窓口の設置
  6. 救助などの要請

避難するだけではなく、色々な役割があるのですね。

自宅避難をしながら、
水・食料の配給だけを避難拠点で受け取る事も出来るので
自宅の安全が確保出来ているのであれば、
なるべく自宅で避難生活を行った方が
慣れた環境で、人・ペット共にストレスの少ない生活がおくれます。

 

しかし、自宅の安全を確保出来ない場合は、
避難拠点で避難生活をしなければなりません。

これまで、「避難拠点へはペットを連れて行っては行けない」
そんなイメージを自分は持っていました。

過去の災害時には、自分と同様の考えから危険な自宅に残ったり、
ペットと車上生活をしエコノミークラス症候群で亡くなった人など
ペットをめぐった問題が起こっていたそうです。

そんな過去の問題から練馬区では、
ペット同行避難が出来る様になっています。

 

練馬区のペット防災の考え方としては

  1. 人とペットは別の場所で生活する。
  2. フード・ゲージ・常備薬などは自分で準備する。
  3. 日常の世話は、飼い主が責任を持って行う。

となっています。

ペットの避難スペースは避難拠点によって違い、まだ検討中の避難拠点もあります。
屋内に作られるとは限らず、環境が良くない可能性もあります。

なので、暑さ寒さ対策出来る様なモノを用意しておくと必要もあります。

 

やはり日頃からの備えと心構えが大切だと感じるお話でした。

 

 

講演 災害がおこったらうちのペットはどうしよう?

続いては本日のメインイベントの水越美奈さんの講演です。

 

ペットも人と同じく被災する、
という所からお話がはじまりました。

ここでも出てくるのはやはり「自助」です。
当然ですが、自分が助からなければペットも助かりません
なんてお話もありました。

 

ここからは、ペットへの備えにスポットを当て詳しく説明されて行きました。

 

災害への備え「犬」

  1. 水(人間は水以外の飲料でも水分を得られますが、犬はそうも行きません)
  2. フード(7日分。特別なモノは救援物資で届く確率が低いので自分で用意。カリカリも食べられるようにしておくとよい)
  3. 携帯用の食器
  4. ウンチ袋
  5. ペットシーツ(人間のトイレにも使えるので、災害時にかなり重宝されるそうです、多めに用意しておきましょう)
  6. 最近の写真、出来れば家族と一緒に写っているもの(昔の写真だとわからない可能性も。一緒に写っていると誰の犬かわかりやすい)
  7. 予備の首輪/胴輪+リード[名札をつけて]
  8. カラビナ(どこかに繋ぐ時に便利)
  9. シーツ[大型犬]、大判風呂敷[小型犬](寝床に敷いたり)
  10. ケージ/クレート(最初は必要ないが後で必要になるケースがある)

思ったよりも量がありますね。

他にもペットを連れて逃げる時に両手があくように、
スリングや赤ちゃん用の抱っこひもがあると便利だそうです。

 

災害への備え「猫」

  1. 水(犬と同様)
  2. フード(犬と同様)
  3. 大きいタッパー(トイレの代用になる)
  4. ごみ袋
  5. 最近の写真(犬と同様)
  6. 予備の首輪/胴輪+リード(特に胴輪は難しいので日頃から慣れさせる)
  7. キャリーバッグ(猫はキャリーバッグ=病院のイメージが強いので、嫌にならないように普段から入れる様にしておくとよい)
  8. 洗濯ネット(網目が大きいモノがよい)

備えや備蓄以外にも

パニックになって逃げてしまった時の為に、
名札やマイクロチップによる所有者明示。
猫なら室内飼いをしておくなど。

 

お話の最後に

「最も大切な事は、ペットを不安にさせないこと」

とおっしゃっていました。
もしもの場合にも、落ち着いて行動出来るように備え
自助の精神で日々を過ごさなくては
と考えさせられました。

 

この後、質問コーナーなどもありましたが、
集中して聞いていたので、あっという間の2時間でした。

 

冒頭でも述べましたが、災害時のペット対応に疑問を持つ人は多いと思います。
今回の講演会でも、ここで聞いた話を色々な人に伝えて欲しいと言っていました。

このブログを見た事が、少しでも誰かの役に立てば良いなと思い、
今回の記事にしました。

 

いつくるかわからない災害ですが、
今日からでもしっかり備えていきましょう。

 

masa。

 Posted by at 13:49